サンパウロ市(ブラジル)


ブラジルのみならず南米の経済の中心、南米大陸最大の大都市であるサンパウロ市。丁度「南回帰線上」に位置しており、夏至の南中には陰が出来ないそうです。海抜8百メートルくらいに位置しており、気候は夏は凌ぎ易く、冬は雪は降りませんが底冷えします。人口は大サンパウロ圏で1千8百万とも言われ、上空から見ると高層ビルが林立して世界的に見ても東京、ニューヨーク等と肩を並べる大都会です。しかしながら、この街は首都では無く、またかつて首都になったことは無い街です。



 

サンパウロは以下の8ページで構成されています。

1・概要
2・サンパウロ・点描 
3・サンパウロ・セントロ-ビジネス街・パウリスタ、ホテル 
4・サンパウロ・リベリダージ 
5・サンパウロ・地下鉄物語 
6・サンパウロ・乗り物 
7・サンパウロ・食べる 
8・サンパウロ・商売 
 


 


サンパウロ・概要(ブラジル)

ブラジルと言いますと日本では「アマゾン」「密林の熱帯雨林」そして「サンバ」「インディオ」という未開の印象が強いように思いますが、ブラジルの中心都市であるサンパウロ市は南米随一の大都市であり、ブラジルそして南米の経済中心都市です。ただし、過去に一度も首都になったことも無いし、現在でもブラジル1州の州都に過ぎません。政治的には中心ではなく、勿論大使館はありません。

ただし、都市問題もかなり深刻であり、少し郊外の小高い丘から市中心部を見ますと空気が紫色になっており、大気汚染がかなり深刻な状態になっている事を伺わせます。外見の華やかさとは裏腹に飲料水、電力等都市生活に不可欠な基礎的な部分の確保も次第に難しくなって来ています。また下水処理も十分には行われていないようで、市内を流れるチエテ川の汚染はかなりひどいものがあります。今後も拡大を続けて行くサンパウロ、サンパウロの発展無しにはブラジル、ひいては南米の発展はあり得ないと思います。環境、インフラ等の都市問題を如何に解決して行くのか注目しています。

(写真)人種のるつぼ、混在の街

サンパウロは人口が大都市圏では1千8百万程、南米大陸随一の都市です。市内には高速道路が走り、高層のビルが林立しています。一方では農村等から流入する人が多く、市内の至る場所にスラムが出来ていて、治安上にも問題が出ています。

(写真)サンパウロ市・眺望-01

(写真)サンパウロ市・眺望-02

民家の屋根は茶色、そして壁は白でとても綺麗な街並みです。

(写真)サンパウロ市・眺望-03

また多くの日本人が住んでいる事でも知られています。永住者そして2・3世はブラジルの市民として生活しています。そして、日本から多くの日本企業進出しています。本田はトヨタと共にブラジルで自動車を生産・販売しています。

(写真)ブラジル・ホンダ(本田技研)

製造業ばかりではなく、商社、銀行等も進出しており、東京三菱銀行は長年、ブラジルの銀行として業務を行い、市民に親しまれています。

(写真)ブラジル・東京三菱銀行本店

そして敬虔なカトリック教徒が多いブラジルは世界一カトリック信者が多い国でもあります。大聖堂を始め至る場所に教会があります。 他の南米の都市と同様、市の核は大聖堂になっています。ここを中心に街が広がっています。

(写真)大聖堂(セ)

(写真)市内の教会-01

(写真)(写真)市内の教会-02

カトリックの大司教を決めるコンクラーベのメンバーもイタリア人よりも南米出身者が多くなっているそうです。ブラジルは世界最大のカトリック信者を抱える国です。近い将来ブラジル出身の法王が誕生するかも知れませんね。


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田中 宛メール送信願います(パラグアイ共和国 アスンシオン市)