アクアの占い師日記

"AQUA"の占的日常


1996年12月14日(土曜日)


今日は、さっそく、発行されたばかりの「すけーる手相」を
持ってお店に来てくれた方がいました!
とってもカンゲキです。

しかも、その方、占い師さんでした。
占い師さんを占うのって、初めてのことではないのですよ。
占い師って大抵の人は自分の未来はわからないものなのです。
「占い師のクセに自分のこともわからないのか」
と笑われそうですが、やっぱり自分のこととなると目の色が
変わっちゃいますよね。「幸せになりたい!」という欲が出てしまうんです。
占いっていうのは本来「無」の心で行うものですから、邪心が入ると
心の眼が曇ってしまうんですよね。

そのため、占い師さんもプライベートは悩める(?)普通のお人。
それぞれにごひいきの占い師さんを持っていたりするわけです。
私も、悩んだりして電撃的にデパートの占いコーナーに入ったことが
あるんですヨ(笑)。やっぱ、占いって勢いですよネ。
(私の占いは予約制なんでその点申しわけないですが)
最近はノーテンキになったのか、結婚して落ち着いた(?)のか
悩みがないので、相談していませんが……。
今一番の悩みといったら「子供がどうやったらもっとごはんを
食べてくれるんだろう」とか「こぼさずにコップで水を飲めるには?」
とか「この冬、風邪をひかないようにしなくっちゃ」とかそんなのばかり(笑)。
これは、占い師に聞くより、子育ての先輩にうかがったほうがよさそうです。

で、私のところにいらした占い師さん、
満足してお帰りになったのかどうか……。
今でも少し、心配です。同業者だけに、手抜きは許されないし、
(って、いつも手抜きしているわけじゃないですよ)
ホントに腕をタメされている! って感じがします。
でも逆に、占い師さんにごひいきにしていただいていると、
自信にはつながりますね。時たま「自分は口から出まかせを
しゃべってんじゃないかー」と我ながら疑う時があるのですが、
そうでもないのかな? という気にはなりますね(笑)。

年の瀬ですから「来年はどうでしょう」と言われることが
多いです。「私、幸せになれますか」と。
幸せの度数は、むずかしいですね。
「わーこの人、つらい片思いをしていて辛そう!」と私がが思っても
「彼のそばにいられるだけでし・あ・わ・せ!」とお客さんは思っている時もあります。
そのため、私はあまり「幸せ」という表現を安易には使わないようには
しています。(時には使いますが)そのため、お客さんによっては不服
そうな顔をする人もいますが、幸せ……これって難しい表現ですね。

幸せとは逆に、チャンス、という表現は良く使います。
ご縁、というのも使うかな。
世の中にはパン食い競争みたいにチャンスとかご縁とかがぶらぶら
ぶらさがっている気がします。上を向いて一所懸命大きな口を開けて、
ぱっくりとチャンスをゲットしてもらいたいですね。

最近、恋をしている人を見るとうらやましいです。
片思いであれ、両思いであれ、不倫であれ、
みんな好きな人のことを語る時、目がキラッキラしています。
うう〜いいないいな。
誰かに恋をしたいなあ。

なんて書くとダーリンが怒るカナ。
でも真剣に恋をするっていいですねえ。うんうん。
みなさん、結婚したいしたいとよくおっしゃいますけど、
結婚するということは、恋している時のような情熱は薄れていくんですよぅ。
確かにその代わり、安定とか落ちつきとか、家庭の幸せとかだんらんとか
そんなものはありますけどネ。でもドキドキはあまりなくなったかな。
ま、毎日ドキドキしてたら心臓に悪いですからね(笑)。

そんなわけで、恋ができるイマをどうぞ楽しんでくださいませ……




1996年12月07日(土曜日)


息子が12月1日よりみずぼうそうちゃんになり、
看病とお仕事と家事とでぐちゃぐちゃの一週間を送っていました。
そのため、ホームページの更新がままならず……。
もし楽しみに(?)していた方がいたらごめんなさいでした。

今日は、なかなか印象深いお客様がおみえになりました。
「仕事はクビになり、彼とも別れて、超ツイテナイんです」
という女性……。

けれども、手相を見ると、ちっとも悪くないんです。
彼とはヨリが戻せそうだし、仕事は仕事ですぐ次の仕事が決まりそう。
しかも、前のお仕事よりずっとキャリアアップできそうです。

けれども、当の彼女はとてもしょげかえっていて……。
「もう、ホントにやんなっちゃう」
という感じの表情をしていました。

仕事を辞めたり辞める間際の人は、暗澹たる気持ちに襲われるようです。
「私なんて、頭悪いからどこ行ってもつとまらない」
「仕事なんてどれも一緒。もう探すのに疲れたなあ。結婚しちゃおうかな」
なんて感じで、逃げの姿勢をとってしまうんですよね。

でも、大抵の人の場合、それはちょっとネガティブすぎる考え方みたい。
私が手相を見てきて悟ったのは
「仕事を辞めるということは、その仕事が合ってないからだ」
の一言で片づけられるということなんです。
その人がクビになったのは、その人の潜在意識が
「もうそろそろ“本当の仕事”をしようよ」
と運命に働きかけたから、なんではないでしょうか。

“本当の仕事”というのは、人それぞれ違います。
OLをやっていて本当に楽しい、という人は、OLが天職ですし
「OLなんて、イヤ!」と思う人は他に天職があるのです。
……なんだか単純な話ですが、本当にそうなんです。

実は、私だって、OLをしていた時期がありました。
OLに向いてなかった私のその当時のつらかったことといったら。
2カ月で十二指腸潰瘍寸前になって入院してしまったほど。
やうやう10カ月間はお勤めしましたが、
月曜日から金曜日までの長かったこと。
日曜日の夜は明日からまた会社だ、と辛かったこと。
普段の自分の姿など出せずに、自閉症寸前になっていました。

当時高校を卒業して田舎から出てきたばかりの私は、
朝、お天気がいいのに会社に行かなくてはならないことが
とってもうらめしかったものです。
「こんなにいいお天気の日に、日が暮れるまで会社にいるなんてイヤ!」
と思ってサボってしまいたくてしかたありませんでした。

でも、今になってみると私が言いたかったことって、
「いいお天気の日に会社に行くのはイヤ」ではなくて
「会社に行くのがイヤ」だったんですね。今ならわかります。
だって、今、手相占いのお仕事に行く時にどんなに晴れていようが
雨が降っていようが、不満はたれません。
そりゃあ時々は「うーん、息子に日光浴をさせなくちゃな」とは
思いまし、一緒に散歩に行きたいような時もあります。
でも、「日曜日にやればいいや」と思うんですよね。
結局のところ、お天気を言い訳にしてお店に行きたくないなんてゴネた
ことはたった1度、大雪の日を除いては(笑)ありません。
(電車が止まっていて、行くに行けなかったというのが正解ですが……)

だから、無理して働いている人を見ると、どうにか向いている道を
教えてあげられたら、と真剣になってしまいます。

仕事をクビになったそのお客さんにも、
「あなたはクビになった自分を責めてるけど、合わない仕事をしていたら
普段の二分の一にスピードダウンして当たり前なんだから。
クビにさせられた、と考えるんじゃなくて、クビになるように運命が
できあがっていたんだ、と思ってほしいなあ。その仕事をやめたって事は
素晴らしい仕事を見つける大きなチャンスを手に入れたという事なんだから」
と偉そうにアドバイス(?)しました。
ちょっと、偉そうだったカナ。
でも、その女性、うれしそうな顔に変わってくれました。
「救われた気がしました!」
と言ってくれたのです。

占い師にとって「救われた」と言ってもらえるのって
「当たってる」と言われるより、うれしいかもしれません。
別に聖母マリア様になりたいわけではないですが、その人の心を軽く
できたのかな、と思うとうれしいです。もちろん、お世辞とかお愛想で
その人を持ち上げることは私のポリシーとしてできません。
手相を通して見えてくるその人の現在未来を、どんな風な口調で言えば
ベストなのか。これが、今後の課題となってくるような気がします。

私の天職は、やはり、占い、なのかもしれないなあ、と
最近っと悟るようになってきました。
今までは職業というよりは趣味の一環としてという気持ちが強かったのですが
最近は、多少、大きな仕事をまとめるようになったからでしょうか。
自分の職業なんだな、と思えるようになってきました。

10日に、初めて1冊丸々解説した「すけーる手相」というムックが出ます。
その日はぜひとも紀ノ国屋書店とか、八重洲ブックセンターとか見てみたいです。
自分でムックを手にとって「ヤダー超当たるぅ〜」とサクラになったりして(笑)
果たしてそんな暇ができるといいのですが……。


1996年11月23日(土曜日)

鑑定のご案内

でもお伝えしたとおり、通信タロット&手相鑑定の申し込みが
変更になっております。
バタバタ変更してしまって、本当にお騒がせして申しわけございません。
私もネット占いでの効率よい方法を模索しています。
どうぞご理解くださいね。
落ち着くまで今後も随時変更の可能性がありますので、占いの申し込みをする前に
鑑定案内のページを常にチェックしていただけるようお願いします。

ときどき誤解している方がいるようですが、
“AQUA”のホームページは占い師“AQUA”がひとりで更新したり
変更したりしております。“AQUA”は会社組織ではなく個人ナノデス。
ですので、個人個人の細かいご注文には応じることができず申し訳なく
思っております。ひとりでも多くの方を占えるよう、
「鑑定のご案内」で示した方法以外での鑑定は、ご容赦ください……。

また、3カ月以内に“AQUA”の占いに再び申し込むことはお避けください。
運気は3カ月程度以上開けてから鑑定したほうが、お互いのためなのです。
私自身「情」が湧いてきて、正確な鑑定はできなくなります。
(この人に幸せになってほしい)という思いが判定を曇らせる時があります。
また、私の診断のみに頼って自分で思考できなくなってしまう
ことを一番恐れています。これを私は占いジャンキー(中毒者)と呼んでいます。
「“AQUA”さんがそう言ったから、即言う通りにしました」
というのは、間違っている、と占い師としては思うのです。
「“AQUA”さんの言ったことを、私もよく考えてみて、そうすることが
いいと自分でよく納得できたので、そうしました」
というのが正しい占いの利用法ではないでしょうか?
必ず鑑定をウノミにしないで、自分でよく咀嚼してみること。
これがないと、自分で考えるのが面倒になり、すべて人生の節目ごとに
占いに頼り、その指示に全面的に従う、一種の中毒症状を起こしてしまいます。
そうすると「自分の頭で考える」という人間が授かった最も尊い能力を
どんどん衰えさせてしまいます。そんなの、お互いに淋しいじゃありませんか。
ちょっと辛いことがあると、すぐ占い師に頼ってしまおうとする人が多いですが
やっぱり3カ月おきくらいにして後は「自力で考えて考えて考えてみる」という
ことをやってもらいたいと思うのです。

もちろん、辛いことや悩みを一緒になって考え、解決に持っていこうとする
のが、占い師のつとめだとは思っています。だけど、ホイホイと占ってばかり
いて、結局その人を甘えさせることにしてはいけないと思っています。
「辛い。苦しい。占ってもらえばラクになる!」
というのは、時には「逃げ」になってしまうのです。
占ってもらっただけでは、結局現実は何も、変わらないのですが、
自分では何も行動しないで、ただ占ってもらうだけでは、どんなに
いい手相をしていても、悲しいことに何も起きないのです。
ちょっとヒドイ書き方、でしょうか……。

そのため、厳しいようですが、3カ月以内に占いにやってくる人は、お断り
することがあります。自分でも「意地が悪いかな?」と思いますが、私は、
その人の「考えるチカラ」を奪いたくはないのです。それに、そこまで
全身で頼られても、私は支えてあげることはできないのです。
お互いにお互いの足で立って、オトナの鑑定関係を作りたいなーなんて
いうのは、勝手なお願いなのでしょうか……。

お金が儲かるのだから、素直に鑑定してしまった方が私にはトクなのです。
そこをあえて断っている私も、妙に意固地なヤツなのです。

と、ここまでは、鑑定の方々のためのメッセージでした。関係のない方は
すいませんでした。

お話を変えましょう。

100人。
これは何の数字だと思います?
私が1カ月に鑑定できる人数の現時点での限界の数です。
お店で15人を1ヶ月4週で60人。
ネット上での鑑定を約30人。
そしてイベントや出張用に10人ほどをキープしています。

たった100人しかみれないのかー、
結構トシとったのね、と思います。
大学生だったころは1日に100人鑑定したこともあったのに。
とはいっても大学のころは1人3分でのコンパクト鑑定ですから、
実質的にかけている時間は300分なんですよね。
現在仕事をしているのは20分を15名ですから結局300分。
どうも私の能力の限界は300分、らしいです。
ウルトラマンよりは100倍も長いですね(笑)。

それ以上はどうがんばったって、無理。鑑定できません。
疲労困憊してしまうのです。
それから、ピッチャーみたいなんですけど、連日は占いはできません。
昔「海の家で5日連続占いをしてほしい」という依頼がありましたが
お断りしてしまったのも、この疲れが怖いから…(笑)。
疲れるとどうなるかっていいますと、超眠くなります。
どこででもいつまででも眠れます。
それと目が疲れます。
それから頭がぼーーーーーーっとして手相をいくらみても
何も浮かんでこなくなります。これじゃー占えませんね(笑)。

今日も満員御礼状態でした。
なぜか、引っ越し直後&引っ越し直前の人が多かったのです。
この時期、お引っ越しを考える人が結構いらっしゃるんですね。
普通引っ越しシーズンっていうと4月ですから、なんだか意外ですね。
でもとあるお客さんが「ボーナスでるから」と言ったんでナルホド!と
思いました。敷金礼金などなどがボーナスで支払えるからなんですねえ。

ちなみに私、引っ越し運や部屋相をみるのも結構好きです。
人さまのお部屋をのぞくのって面白いです。ちょっと悪趣味カナ。

わが家もダーリンご主人様がもうすぐボーナスを運んできてくれます。
わあい、うれしい!
何に使おうカナーと思っています。きっと秋葉原で子供用ソフトを
買ってしまうに違いありませんが……

みなさまも、ボーナスの活用法そろそろワクワクして考えるころでしょうね。
ボーナスの後はお歳暮。そしてクリスマス。忘年会。
楽しい行事が目白押しですね。
楽しい年末をお過ごしくださいね。


1996年11月16日(土曜日)


うれしいことに、近頃ファンレターをしばしばいただきます。
内容はというと
「いつも楽しく日記を読んでいます。一度見ていただきたいです」
というのがほとんどです。
忙しくてひとつひとつにお返事を書けないので、この場を借りて
どうもありがとうございますm(__)m

そういう今週もホームページを読んでいらした女性が何人も
いらっしゃいました。趣味で始めたホームページがすっかり
宣伝媒体の形になっています。まるで棚からぼたもち(アワワ)の
ようなうれしい心境です。

インターネットが浸透してから、パソコンをする女性がとても
増えましたね。恥ずかしながらパソ通歴4年目の私としては
パソコン通信の場に女性があまりいなかった時期をよく知って
いるので、近頃の女性の急増はほんとうにうれしいです。

お見合いページも増えてきたことだし、これからもっともっと
パソコン結婚も増えてくることでしょう!!!

今週は、二週間ぶりにお客様の手のひらを握ったせいか、
少しタイミングを逃していました。


(この人、きっと雑誌関係のお仕事だわ。でもでも外れたらいやだから
一応広い範囲を取ってマスコミ関係って言っておこう)
と思って
「あなたはマスコミ関係に勤務していますね?」
と聞くと
「ええ、雑誌作ってます」
なんて返事がきちゃうんです。
(くそう。当たるんだったら、ちゃんと最初から雑誌って言っておけばよかった)
(その方が少しだけお客様の評価も上がったろうに……)
などと、過ぎたことを後悔してしまうのでした。

こうやって、言いそびれてしまったり、
こっちがそうだろうなと思っていることを先にお客さんに言われてしまったり
することってよくあるんですよ。そうすると少し損した気分。
どうせならウラナイ(リーディング)の力で当てたってことにしたかった。

なーんて、少しケチくさいことを考えるときもあるんですよ。
今週は二週間ぶりなので、さすがに満員でした。
どうやら来週もすでに予約で満員のようです。
みなさま、ご予約は必ず入れてからお越しくださいね!

12月10日には、初めて全1冊を解説したムックがでます。
うーん、売れ行きはどうなんだろう?
かなり気になります。みなさまもどうぞお手にとってみてくださいね。
感想もお待ちしております。


1996年11月03日(土曜日)


もうしわけないことに、予告なしに占い師日記をさぼってしまいました。
トップページ
でもお知らせしたように、実は占いの本(ムック)の
出版が決まり、原稿を書くことに追われているのです。

来る日も来る日も手相のお話ばかり書いていて、それも1冊丸々自分で書くのでハンパな量では
ありません。まだ原稿を書いているだけならいいのですが、手相の下絵も描かなくてはならない
ところが、さらに悲壮感を漂わせていたりして……。

手相のイラストをイラストレーターさんに描いていただくのですが、
そのための下絵は、私が描くしかありません。
真っ白な手のひらの上に、くねくねとわけの分からない線を描き続ける日々です。

自分でもイラストを描いていると面白い感覚にとらわれます。
「こんな線、よく自分の頭の中に入っているなあ……」と。
今までテキトーにお客さんに話していたようでも、ちゃんと自分のなかには
「あ、この線はこういう意味だ」というのが身体に染み込んでいるようです。

私は、手相の本を1冊も読んだことがなく、すべて独学でこの線の解説を作りあげた
わけですから、なんだか「自分をほめてあげたいッ!」なんて思います。

手相といえば、時々本当に手相の本を丸暗記してくるお客様がいらっしゃいます。
先週は、私が書いたHanakoの記事を、本当にすっかり頭に叩き込んでいる方が。
だけど、彼女達って、暗記力はあるけれど、肝心の鑑定力が正直なところ、
もう一歩なんです。

誰だってそうですが、自分の手相に悪い兆しがあるなんて思いたくないですよね。
どうせなら、いい手相であってほしい、と思うのは当然の心理です。
でも、その目が、手相の鑑定を曇らせてしまうんです。

「私、“AQUA”さんの書いていた「玉の輿」の相と「ハンサムと結婚できる相」
の手相だと思うんです」
と博識の彼女が差し出した手のひらは……。
残念なことに「玉の輿」でも「ハンサム運」でもありませんでした。
それどころか……。正直言って良いことが現れている手相ではないんです。
こういう時って、私もなんだかもうしわけなくなってしまうんですよね。
「あのう、そういう手相とは違いますよ……」
と答えなくてはならない。
彼女だって、怪訝そうです。
「でもホラ“AQUA”さんはここにこの線があると玉の輿だ、ってHanakoに
書いていたじゃないですか」
ずい、と手のひらを強く差し出してきます。
そこには、線ではなく、手のひらを走る細かな紋が刻まれているだけ。
紋、って、指紋みたいな感じで手のひらにチロチロ走っている模様です。
よーーーーく見ると、誰にでもあります。
でも、これは、線ではないんですよね。

自分が幸運の手相であってほしい、という一念で、無理してこまかーーーい紋まで
探し出してしまう人って、実はとっても多いみたいなんです。
私は、そういう人に、いつもお伝えしているんですが、
「肉眼で見える程度の線しか、見ないようにしてください」
と……。目を凝らしてやっと存在が確認できるような線まで見ていたら、
手相占い師であっても1日仕事になってしまいます。
30センチ以上離れて確認できるくらいの線を見るくらいでちょうどいいんです。

もちろん、納得のいかない手相の判定が出てしまう時もあるかもしれません。
でも、それは「ふーんそういう考え方があるのね」と参考にしてもいいでしょうし
逆に「なによ、あんなこと言って。あんな占い師にはもう行くもんか!」と
思ってもいいでしょう。占い師としても、全員がラッキーな手相をしていた方が
明るく楽しく占いをやっていけてうれしいんですけど……。

やっぱり良くない時もアドバイスとして伝えなくてはならない任務(?)があるわけで。
でも、私の占いの場合「このまんま行くとこうなっちゃいますよ」という感じが多い
ので、「そうなっちゃったらイヤだから何とかしよう!」と気持ちを入れ替えることが
できて、回避できることも、あるんです。だから、伝えなくてはならなくて……。
なかなか、辛いこともあるお仕事、です。

本の執筆の強行スケジュールのため、お店はお休みをいただいてしまいました。
来週も、オットの会社のイベントを見学に行くため、お休みです。
こうなると少しお店が恋しくなります。

もう、ホントにインターネットをしたくてたまらないのに、メールを落とすだけで
精一杯。いろいろお伝えしたいホームページもあるのに、更新する時間がありません。
でもそんな忙しさも、おそらく今週いっぱいまで、のはず。

私も頑張って山を乗り越えますので、読んでくださってるみなさまも、
どうぞまたいらしてくださいね☆

1996年10月19日(土曜日)


ここんとこ、毎週8〜10人のお客様でこなしています。
マックスで15人枠があるので、ちょうどいい感じで休憩が入るし
結構働きやすい環境です。

先週のことですが、面白いお客様がみえました。
「いやー前回とーっても当たったんで、また来ちゃったんですよぅ」
とあまりにも力説なさるので
「どんなところが当たったんですか?」
と聞いたのですが、そしたら
「足の裏を痛めていることをズバリ当てられたんですヨー」
という答え(笑)。いや、笑っちゃいけないとは思ったんですが、
なんだかとってもめずらしい返事だったんで……。
大抵、
「恋愛する時期や相手の年格好がピタリでした」とか
「就職のジャンルが言われた通りのところでした」という答えなんですが。

今日は実は……歯が痛い! ノドが痛い!
で決してベストなコンディションではありませんでした。
でも、当たることは当たるようです。

また、変な事を言ってしまいましたから(笑)。
お客さんの交際中の男性の姿形、でした。
「あなたのお付き合いしている男性はとってもオデコなんですね」
「ええ、すっかり生え際が後退しているんです」
……ごめんなさい。笑っちゃいけないとは思ったんですが……。
自分で切り出していたくせに笑ってしまいました。
まあお客さんとしてはごく普通の若いお嬢さんだし、
「どうして相手のオデコのことがわかったの?」
と不思議そう。私もフシギです。でも……。なんだかおでこのあたりが
くっきり露出している男性が見えた(感じた)んですもん。

「どうしてわかるの?」
と聞かれても、といつもいつも答えに窮しています。
私は、昔から手のひらを握ると何か見える(感じる)ものだと
思って生きてきたわけで。だから逆に
「どうして見えない(感じない)の?」
と他の人の事を不思議に思ってしまうときがあるんです。

昔から人間には第3の目があると言われてきました。
それは存在する瞳のことではなく、心の眼なんだ、という説もあります。
だけど私は多分、おそらく人間には「確実にもうひとつ目がある」と
信じる一人です。私は多分指先に第3の目のようなものがあるのでしょう。
世間には耳の穴の中に紙切れを入れてそれを透視できる「耳目型」や
オデコの真ん中で透視する「オデコ型」、私のように指で読みとる「指目型」も
います。

そして第3の眼というのは、現実の視覚が感じる以上に、
心の中の情報までも読みとることができる神秘的なものなんじゃないかしら。

みなさまの身体の中にも、第3の眼、がきっと隠れている。
私はなんとなくそう思うんです。

最近やっと服装を変える努力をしています。
今日は、水色地に黒のアニマル柄のカーディガンと黒のタイトワンピ。
その下にサイクリングパンツのような半スパッツで、ちょっと今ハヤリの
ベトナムスタイルモドキにしてみました。
妊娠以来、ファッションには疎遠になっていただけに、
バイトの女子大生のミナコ嬢に「超おしゃれ〜! バランスいい〜!」と
誉められた時は「ああ、私もまだ時代についていってるのか!?」と
ちょっぴりうれしく思ったのでございました。

1996年10月12日(土曜日)


年末近くになると、占い師にはある重大な役割が回ってきます。
そう、各メディアから「来年の運勢を教えてください」と依頼がくるんですよ。
占い師としては、この時期にお仕事をいただけると、ああ、また1年たったなあ
と皆様より一足先に思います。TVやラジオだと年末にちょろっと出演すれば
いいので、来年の運勢は12月に考えればいいのですが、出版物では、印刷などの
関係があるので、この時期から少しずつ動きがあります。

実は、年末にドーンと(たぶん)2本、大きな仕事があります。
(まだ本ぎまりではないので発表は12月まで待ってくださいね☆)
その準備で毎日毎日すごい量の手相のメモやカルテとにらめっこしてます。
手相の解説を文章に書くのは、なんというかナマの手相を見ている時とは
また違った疲れ方をします。こういう時、ナマの手相を鑑定させてもらえる
土曜日は、リフレッシュさせてもらってるみたいで、うれしいんですよね。

占い師というのは「鑑るだけ」の人もいるし「雑誌とかに記事を書くだけ」の
人もいます。私は両方やり続けたいですね。どちらもやめられない面白さが
あります。

正直に言っちゃえば「この人はどんな悩みをもっているのだろう」とお客様に
好奇心がとっても湧きます。涙あり笑いありの人生ドラマはやはり興味深く
私自身もらい泣きしたことも何度か……。
そういう感動めいたもので、手相の技術以上の大きいものを教えられている
気がします。

あと、やっぱり、自分が今まで頭のなかだけに溜めていた手相の知識や
パソコン通信以外で個人鑑定はしていないタロットでの12星座占いなどで
原稿を書いている時も、えもいえぬ快感がありますね。
自分の頭の中にしかないものを、記しておく、というのは、やはり必要な
作業のような気がします。

今日は、ドドド、と7時までお客さんが詰まっていました。
珍しく男性が立て続けに4人いらっしゃいました。
普段は女性率ほぼ100%だけに、男性がいきなり4人来ると
シンクロニシティ(偶然の一致)にしてはすごすぎる、と思います。
もちろん、その4人は顔見知りではないんですよね。不思議フシギ。


……ときどき、困る質問をされるコトがあるんですが、
今日もされてしまいました。
大したことではないので書かせていただきますが、
大工さんを目指しているお客さまがいらしたのです。
「自分はコンクリート建築と木造建築、どちらが向いているのか
ズバリ教えてください」と言われました。

……そんなこと、わ、わ、わかりません!
「専門家に相談したほうがいいと思いますよぅ」と言ったのですが
「ズバリ言ってほしかったのに」と不服そうでした。スイマセンでした。
職種までは手相でほぼわかりますが、それ以上のこととなると難しいデス。
でも彼としては私が答えを知っていると期待していらしたんでしょうね。
何か悪いなあと思いました。でも私のチカラなんてここまでです。

別の男性ですが、肩がどうもはまっていないような手相。
「肩をはずしたことがあるんですね」
と聞いたら
「……そうですけど、どうしてわかったんですか」
と逆に聞かれてしまいました。
「そういう相が出ているんです」
ともっともらしく答えたけど、実は相変わらず自分でもなぜなのかよくわからないのです。

私のお店の真後ろに、マルチメディアクリエイター(とお呼びしていいのかな)
の佐々木博さんのいる事務所があるのを知りました。
彼がふらっとお店にいらしたのですが、なんかとっても久しぶりでした。
ホームページに詳しいお友達ができたので、もしかしたら少し、
このページもカッコよくなるかなあ???????
何しろよく考えたらイラストが1点だけしかないという超アングラな
ページなんですよねえ。(そのおかげでスピーディですけど……)
Javaとかフレーム機能とか駆使してみたいなあ!


1996年10月05日(土曜日)


先週は2名だったご予約様ですが、
今週は10名お客様がいらっしゃいました。ああ、良かった!
ほんとにホームページを読んでいらしてくれたかたがいて、
ありがとうございますありがとうございます、と思います。

ところで子供を来月から月曜〜金曜まで預けることになりました。
保育園に入れてしまうんです。空きがある園が見つかったのです。
すごーくさみしいんですけど。
でも、私もそろそろ働かないとなりません。
経済的にも精神的にも自立しなくては。

ということで、ウラの仕事、ライターも再開宣言です。
ウラってわけじゃなく、両A面扱いで今まで仕事をしてきたのですが、
まあ、子供の様子もみながら少しずつ仕事を増やしていけたらなあと
思っています……。

ウラでライターの仕事をやっているからかどうかわかりませんが、
マスコミ関係のお客様もしばしばご来店します。
血が血を呼ぶのでしょうか。
なんて言えるほど、ライターとしては実績がそんなにないんですが(^^;
でも出版関係の方が来ると、ついついウラの顔が出て、売り込みを
してしまいます。今日もついつい……。
「私! 本を書きたいです! 今度相談にのってください!」
なんて言ってしまいました。これじゃーどっちがお客だかわかりませんね。
本当に困った占い師ちゃんです。

ところで出産して良く聞かれることが、
「占い師の子供ってやっぱりカンが鋭いの?」
ということです。
私も産む前は
「どうしよう、テレパシーで通じ合えるような子供とか、
なんかすごい予知能力とかある子供とかだったら……」
なんて思ってましたが、実際は全然違いました。
呑気なことこのうえないですよ、うちのムスコ。
にこーっと笑ってでれーっとヨダレ垂らしているその姿は、
ただの赤ちゃんです(笑)。今のところあまり何もないみたい……。
能力のほどはもうちょっと大きくならないとわからないですけど。

子供の手相、見てくださいとときどきお母さんがやってくるのですが
私は5歳以下のお子さんは見ません。
というより、観れないのです。
5歳以下のお子さんの手のひらの中には前世なのかどうかわからないけど
色々な色々なことが渦巻いていて、およそその子が経験したことがないような
国とかも出てきたり。なんだか余りにも不思議な世界。
例えば、エジプトとかインドとかがよく出てくるんです。
これって何かあるのかしら。
とにかく、その子の情報ではないものが見えてしまって
その子自身のことがわからないのです。これがいわゆる物心つくまえの状態
というものなのかしら。

うちのベイビーちゃんの手相もときどき遊び気分でのぞいてみますが
ミゴトに何もわからないです。いろーーーーーんなことが見えるんだけど
上手くくちにできない。
まあ結局、それってそのまんま赤ちゃんの心理状態かもしれませんね。

「ううーいろんなところに連れていかれたりするけれど
なんだかよくわからないよー」と彼らは思っているのでしょうから(笑)。
そう思うと、ムスコの気持ちが透けて見えたようで少しうれしいです。

ところで私のいる店、ニューエイジセンターが模様替えをして
いやに綺麗になりました! 書籍とCDも充実しています。
よろしかったら通りすがりにのぞいてみてくださいね。
私は今日は「7歳までは夢の中」(学陽書房・1400円・松井るり子著)という
まさに今日の赤ちゃん論そのまんまの本を買いました。
シュタイナー教育の本で、とても影響を受けそうです。

下の階ではバイトのk嬢が来週の予約を入れてくれました。
皆さん、先週やめてしまったリンダさんというバイトの方の手相で
私が「リンダさん亀飼ってるねー」と言ったことに驚いちゃったんですよ。
「すっごい当たるんだねー」
と期待感いっぱいのk嬢。うう……
そんなに期待されると、わたしも、プレッシャーがかかっちゃう〜。
当たりますように! 何て祈るような思いで来週を迎えるのでありました。

1996年9月28日(土曜日)


街は、ものすごく綺麗な秋晴れ。なのに……
なんと、なんと!
今日の占いのお客さんはわずかに2名だけでした。
お天気がいいとお客さんは少ないのかもしれないデス。
いやいや、人気が凋落したのカナ。
とにかくこんなにお客さんがいないのは久しぶり!
これを読んでるみなさん、今がチャンス!!!ですヨ〜(笑)。

こういう時に限ってもんのすごーく調子がいい(苦笑)。
力がありあまって今日でやめちゃうという2Fアクセサリー売場の
リンダさんと土橋さんの手相を「お別れサービス」としてみる。
シンガポールに帰るというリンダさんに
「あなたのダンナさんは亀飼ってるでしょう」と言うと
そりゃー驚きました(当たり前か)。自分でも何でかわからないけど
亀が見えてしまったのですよ。いやーすごいなー!
でもこうやって見えてしまう、ということは、おそらくその亀サンが
なんか人生において重要な位置にあるのかもしれないですね。
亀っていうと長生きだしお金持ちの象徴だしなんだかうらやましいです。
土橋さんの過去にした病気もズバリと当ててしまいました。
2人とも「こんなにすごく当たるのなら、もっと前からみてもらえば
よかった」とぼやいていました(笑)。

私、一見するとただのフツーの若い(?)(25歳……)お姉さんだから
あんまり当たるように見えないんですよネ。
でもこうやって自分で「ほれーこんなに当たるんだぞー」と宣伝してるのも
なんだか情けなくも浅ましいですネ(笑)。
スイマセン。
何しろ2人しかいなかったもので……(笑)。

おかげで午後4時過ぎからお暇をいただいてしまい、
どこへ行こうか迷った挙げ句、北千住まで行ってしまう。
「白亜こども館」という有名な安売りこども服の店で
今日の稼ぎ以上のこども服を買い込んでしまった……。
といってもよだれかけ3枚330円とかレインコート880円とか。
一番高いのでもツナギのコートで1980円でした(笑)。
ちゃんと裏地がついててあったかいのよ。安い安い!
ホントにこども服って足りない。いくらあっても汚してしまうのです。
どなたか安く譲ってください〜……(いや、ホントに)。

1996年9月21日(土曜日)


こちら、つれづれなるままになぐりがきしているのですが
なぜか、この「占い師日記」ご好評をいただいているようです。
拙文に目を通していただき、どうも、ありがとうございます!

ところでときどき「私も占い師をしたい」とおっしゃる方がいます。
私も、この職業につく前は、占い師って楽そうでいいよなあと
思ってました。でも、実際は結構過酷。
意外と肉体労働なんです。

手相占い師なんて、本当に悲惨(笑)。
占いルームってのは(お互いの心を落ちつかせる意味でも)
薄暗いところが多いんで、目を凝らして細かい線を観なくちゃならない。
……思いっきり、目が悪くなります。
能力がある人というのはなぜか片目だけ極端に悪くなるように思います。
(私は右目が0・6左目が1・2。両目とも乱視です)

「テキトーなことしゃべってればいいんだし、元手もいらないし、
いい職業だよナー」と以前は憧れていたのですが……。
テキトーなことなんか喋っていたら、アッという間に予約に響きます。
結構、人気商売なんです。20分4000円も支払うのですから、
お客様だって、当たらなければ来なくなってしまいます。
(でも私はノーテンキなんで「きっとみんな幸せだから来ないのね」と
予約が少ない時も楽観してしまいます……)

当てるためには、神経も使います。
どこかわからないけれど、いつもとは違う位置に心の眼を置き換えて
その人の未来をのぞくような感じ。これを5時間ぶっとおしで働かせると
帰り道は本当にフラフラで眼がしょぼしょぼです(涙)。
夜は思いっきり眠らないと疲れがとれません。
いつもより、長い時間(10〜12時間)眠らないと……。
独身時代は、そう、そのくらい眠ってました。占いをした夜は。
でも今は。
「あっぶうう」
と朝6時に私の身体の上に乗ってくる赤子がいるのです。
眠くて眠くて眠いのに。
「遊ぼー!」
「おっぱいー!」
「おしっこしちゃったー」
などと「あぶあぶー」と要求してくる彼があんまり可愛くて、
つい一緒になって起きてしまう……。
ハハになると睡眠不足になるとは、ホントですね〜。

結構身体的にはキツいのに、なぜ占い師を続けているか。
なんでなんだろうなあ。
やっぱりお客様の話を聞きたいし、
こっちも何かしゃべりたい。
多分DJとか、カウンセラーとかとどこか通じているものが
あると思う……。決して超能力だけでなく、どこか深層心理で
大勢の人と繋がりたいという欲求を持っているのだと思う……。

今日、とあるお客様がみえて、私はその人の頭脳線の辺りをみて
「あなたは大学を出ていて、それもとっても頭のいいところですね」
と言ってしまった。結果は大・大・大正解でしたが、
どうしてわかったのか。
自分でも未だに不思議。実は、線を観て言ったわけではなく、
その人の手のひらから出ているオーラみたいなものを観てわかったんですよ。
どっちにしろ、自分でもわからないのだから、
読んでる方もさぞかし不可解なことでしょう(笑)。
でもね、確かに良く言われることで、学歴=頭の良さという風には
やはり手相でも出てはきません。
私は、人間みんな、頭がいいんだと最近思ってるんですよね。
ぼーっとしている人は、ぼーっとする才能があるんだし、
ファミコンばかりやっている人は、ファミコンをする才能があるのだと。

みんな、好きなように生きるということが実に自然と思えるように
なってきました。多分、ハハになったからなんでしょう。
明日は台風一過。おそらく快晴なので、お弁当を作って多摩川に行こうかな!


1996年9月14日(土曜日)


 今日は、雨降り。
 それなのに、何となくでかけたくなって
 夫が息子を抱えて原宿まで一緒に来てくれた。
 目的はキディランドで積み木を買うこと。
 でも7800円もしたので、断念(涙)。

 勤務時間より1時間ほど早く来てお買いものして
 3人でお店に行った。
 そうしたらなんということだろう。
 今日は午後5時40分まで予約が空いていたのだった。

 フシギ不思議!
 先週まで満員状態だったのに。
 それに普通は午後3時から予約が埋まっていくものなのに。
 雨降りのせいかもしれないけれど、
 まるで(いるとしたら)神様が、
 「親子3人で遊んでおいで」と言ってくれているみたい。

 ……ということで、表参道のじゃんがららーめんに行く。
 約2年ぶりに美味しいラーメンを食べる。
 そしてラフォーレディアキッズでおむつ替えをする(笑)。

 そんなことしていたらあっという間に5時過ぎになって
 しまった……。結局息子のために何にも買ってあげなかった。
 でも、初めて入るママのお店を不思議そうにキョロキョロ
 していたっけ。
 
 ということで、今日は5人しか鑑定していない。
 いつもはお店が終わるとドッと疲れるのだけれど、
 身軽なもの。鼻歌混じりに閉まりかけているHVMに行って
 矢野顕子のベストを買おうとしたら「まだ出てません」(23日発売)
 と言われてしまった。ザンネン。

 お客さんの手相に、勉強させられることも多い。
 「そっか、これはこういう手相なのね」と。
 
 ……おめでたいことに、今日はお金持ちの人の手相を2つも診た。
 「うう、うらやましい。お金持ちの人だあ!」
 私は隠すことができず
 「あなた、たくさん貯め込んでますね〜」と言ってしまった。
 その女性、余裕の表情で「ええ、まあ」と……。
 (いやー、絶対、1000万円以上は持ってるなあ)
 私はつくづく感心して彼女の薬指の下の辺をうらやましく眺めたのダッタ。
 で、ついついそのお客様に
 「今低金利ですけど、どんな商品が殖やすのに確実ですか?」
 なんて逆に質問してしまった。苦笑されてしまった。スイマセン。
 人間じみている占い師で……。

 金運、あがってほしいですよね。
 全日本人の手相の金運があがったら、
 消費活動も活発になるに違いないのだあ!

 などとわけのわからない野望を抱きつつ
 「こうすれば金運はもう少し上がるのではないでしょうか」
 なんて貧しいくせに偉そうな口をきいている私なのでした。

1996年9月8日(土曜日)


今日もおかげさまで、満員でした。
はるばる岐阜県からいらっしゃった方がいて、
恐縮しちゃいました。果たしてご期待に添えたかどうか。

また、先日、赤ちゃんと一緒に載ったとらばーゆを
ご覧になっていらしてくれた子連れのお母様も
いらっしゃいました。
「同じ働く母親として、いいアドバイスをくれる気がしたので」
とおっしゃっていました。母親になってまたひとつ、
客層を拡げられた気がします。

またまた占星術師の小林幸生さんがふらっと寄ってくださいました。
忙しくてあまりお相手できませんでしたが、
相性占い付きのねるとんパーティーを始められたということ。
よろしかったらホームページがあるのでのぞいてみてください。
http://www.jina.com/shop/mobius/です。

ところで私の勤務時間は午後3時〜8時ですが
ずっと働き詰めではありません。
途中で最低でも20分は休憩をいただくようにしています。
そんなわずかな休憩で何ができるかというと
大抵何もできません(^^;
ふう、とお茶を飲むとあっという間に次のお客様が
いらっしゃいます。

原宿の街にはクレヨンハウスやラフォーレディアキッズや
キディランドなど、子持ちを誘惑する店がたくさんあるので、
忙しいとバカ親の私の財布の紐が緩まずにすむんですよね。

わずかな休憩の間に必ず家には電話します。
土曜日、赤ちゃんと2人でお部屋にいるパパに
「もしもし、元気?」と……。
ときどき電話の向こうで「ぎゃーぎゃーびえー」と
赤ちゃんが泣いていると、なんだか「ごめんね」って思ってしまうのですが、
パパはパパなりに楽しんでいるみたい。
ふたりで仲良く昼寝をしたりご飯を食べたりしているみたい。
今週は新宿におでかけしてきたそうです。
たまにはパパとふたり……。平日はママとふたりっきりだもんね、
こういう時間もいいよね。そう自分に言い聞かせています。



1996年9月1日(土曜日)


……どーも全身だるくて熱いと思ったら、
お仕事が終わった後、なんと38度の熱を出していました〜。
息子のカゼがうつってしまったようです。
(でも一晩寝たらすっかり元気です(笑))
なんだか意識朦朧とした中で占いをやったわけで、
お客様には本当に申し訳ないことをしました。
うーん、健康管理をしっかりしないと……。
"AQUA"のピンチヒッターを頼める人も今の所いませんし。

でも、安心してください。ちゃんと当てるところは
当てている自覚はありますから……。

最近は転職願望の女性がとても多いのですが、
その中の大部分の女性が「もう会社をやめた気になってる」んですよね。
まだ次の会社どころか次に何やりたいかもさっぱりわかっていないのに
「こんな会社いつだって辞めてやるぅ」という感じで働いているんです。
この傾向、近頃ぐっと増えてきた気がします。
だから、今在籍している会社の仕事に身が入ってないんですよね。

どうしてなんだろう?
それだけつまんない仕事しかさせてくれないのか、
それほど会社でつらい目にあっているのか……。
人によって状況はさまざまなんでしょうけれど。
いい会社が早く見つかるといいですが。

そうそう、同じ曜日にお仕事している荒川静さんことヒミカさんが
アメリカからお帰りになったんで、お店がいちだんと賑やかになりました。
静さんはお帰りになった途端、予約が爆発していて、大忙し。
あまりお話ができなくてザンネンでした。
まあ、私も具合が悪くてあまり元気がなかったのですけれど……。

みなさまも、季節の変わり目、お身体を大切に☆

1996年8月24日(土曜日)


夏休みで帰省してきて、2週間ぶりのお店。
なんだかとっても肌寒くて、風も強いせいか、
満員だった予約状況だったのに、キャンセルが4件も入ってしまった。

でも、そのおかげでちょうど尋ねてきた妊婦のお友達と
近所のハーブ店「生活の木」でお茶をすることができたので
結局は良かったのだと思う。

今日、お客さんに
「あなたの会社の社長さんは、もうひとつ会社をつくるんですよね
と言ったため、目を丸くされてしまった。
その会社は社長さんの個人会社みたいなもので、社員はそのお客さんだけ。
決して私が知ってるはずもないのに、見抜いてしまったため、
「どうしてわかるんですか? 手相ってそんなことまでわかるんですか?」
いつもいつもそう感心されてしまうので、私としてもなんだか
「これが手相なんだ」
と錯覚してしまいがちだけれど……よく考えると、やっぱりフシギ!
でも、落ち着き払ってお客さんには
「ええ、わかるんですよ。これが職業ですからねぇ〜」
とごまかしちゃう。自分でも説明できないので、面倒なんですヨネ。

今日は悲しい手相があった。
自分のことを嫌いで嫌いで、しかたがない、さみしい手相。
手のひらがどんより曇っている。
「あなた、自分のこと、とっても嫌ってるのね?」
と聞くと、
「ええ、だいっっっっっきらい!」
と返ってきた。彼女の眼鏡の奥の瞳がふっと厳しい表情になる。
彼女は、恋人が欲しい、と言っていた。
だけど、自分が嫌い……。
こんな自分、好かれるわけがない……。
だけど、だけど、恋人が欲しい。
こういう堂々めぐりって、私も経験がある。
とても悲しくむなしいものなのだ。

私も自分の顔とか、大嫌い。
性格もゴーマンでやなヤツだと思う。
でも、なぜか美形の夫と結婚してかわゆい子供までできた。
うちのオット、ものすごく目が悪くて0・03だったかな。
そんなもんだから、こんな私の顔がきれいに見えるらしい(笑)。
人生、捨てたもんじゃないのだ。

だけど「自分なんか大嫌い!」と思っている女の子、
結構多い。
そんな人にはいつも
「自分のことを少しでもいいから自分でほめたり好きになったり
してみて!」
と陳腐なセリフだけど、励ます。

あたしなんか、あたしなんか……といじけているよりは、
素直に生きていったほうが、きっと楽しい。

いっしょにいるだけで、たのしい。
おはなしをしているだけで、うれしい。
かおをみていれば、しあわせ……。

そんな一瞬一瞬をバカみたいに正直に相手に話すだけで、
案外すんなり恋が始まることが多いのに。

意固地になってしまって損している女の子達に、
どうにかして幸せになってもらいたい、と思うアクアなのでした。



1996年8月10日(土曜日)

 
 Hanakoでの結婚線特集が発売になりました!
 当日は眠い目をこすりながら早起きしてコンビニでハナコを買って
 「わーいうれしいな☆」とじっくり読んでしまいました。

 ……みなさまのご感想もうかがいたいです。
 よろしかったらインターネット経由でお聞かせください。
 
 ハナコが出たからでしょうか。
 早速、ハナコ読みました! という予約の電話が鳴り始めています。
 もちろん今日もいらっしゃいました。
 「あの特集すごく面白かったです!」
 と言っていただきうれしい反面
 「でも結局自分じゃ判断できないからお店きちゃいました!」
 ということだったので、ああ、もう少しわかりやすく書ける能力が
 あればいいのに、と少し反省……。
 (まあ、その方の手相は少し複雑だったのでネ)
 
 今回、ハナコでは122個の結婚線をずらずらと並べて
 運勢を解説させていただきました。が、もちろん、それに
 当てはまらない結婚線をもっている方もいるわけで。
 そうすると、やはり「私の結婚線っていいの?悪いの?」と
 気になっちゃうんでしょうね。
 小指の下に大抵少し伸びている結婚線ですが、
 実に色々なパターンがあるわけですから……。
 でもでも、ハナコの結婚線はかなりありがちな線ばかり選んだつもり。
 おそらく適齢期の女性なら80%近くは当てはまるはずです。
 どうぞご覧になってくださいね!

 それから……何と!
 はるばる岐阜県から質問のお便りをいただいてしまいました。
 M/Eさんからのお手紙で
 「“AQUA”さんの手相って線を見ているだけじゃなくて、
  霊感みたいなものなんですか?」
 ということです。

 ……。自分でも実はよく、わかりません。
 ただ、線だけを読みとっているわけではないことは確かです。
 私は手相の本を1冊も読んだことがないくせに手相占い師を
 名乗りだしたので、すごいインチキくさいんですけど(笑)、
 最初は手相からモノクロの映像のようなものが見えるので
 それだけを頼りに占っていたんです。
 
 「海が見えます」
 「私の名前に海、という漢字が入っているからでしょうか」
 「牛乳飲んでいるおじいちゃんが見えます」
 「それは死んだおじいちゃんです。とても牛乳大好きで毎日飲んでました」
 ……などなど。

 アメリカではポピュラーなのですが、リーディング、と呼ばれる手法です。
 だけど、そうこうしているうちに何千人とみるようになって、
 自分独自に「あ、こういう線の人ってこうだな」っていうパターンが
 わかるようになりました。
 自分のなかで知識として蓄積していたものを、今回ハナコで放出しました。
 とても、やりがいがあっていい仕事をさせていただいた気がします。

 ということで、現在は、リーディングと線の判断と両方を駆使して
 占いをしています。決して線だけではわからないこと、もわかるので
 やはり直接お客さんと対面すると面白いです。

 今日は仕事運をみてほしいというお客さんに対して
 「突然ひとりで放り出されたようなイメージを感じます」
 と言ったところ、急に予告もなく異動させられてまさにそんな心境
 だそうです。うーん、どうしてこんなこと、わかるんでしょうね?
 自分がフシギ……。
 去年、占いの態勢で脳波を取ったのですが、かなり深いα波が
 出ていました。おそらく、それと関係があると思いますね。
 そのα波、ずーっと出続けているわけではなく、
 瞬間的・閃光的に出ました。多分、それが何だか関係ある気がします。
 マッキントッシュでα波を測定できるソフトがあるんですよね〜。
 欲しいなあ。でも高いなあ。でも欲しいなあ。

 でも、もちろん全員に観れるわけじゃない。
 占い師だって人間ですから相性がいい人もいるし、逆に相性が悪い人もいる。
 ちーっとも何も見えてこないお客さんもいます。
 そういう時は線だけの判断でリーディングは、できません。
 それでも充分当てられる自信はありますから……。

 ただし、占い師だから当たって当然という顔をされると
 やっぱりプレッシャーがかかります。
 外すことだって、きっとあると思うな。
 無責任街道を今日も突っ走るアクアなのでした。

 ちょっとヒマができると最近すぐキディランドラフォーレのディアキッズに
 消えるワタシ。でもすぐ携帯で「お客さんだよ〜」と呼び出されてしまいます。
 今日も寸暇を惜しんでキディランドでファーストブロックという
 ブロックと、ファーストスプーン&フォーク(離乳食やってるの!)を
 買いました。うーん、ほんとはもっと色々欲しいんだけど!
 お金も時間もそんなに思い通りにはならないもんね。

 あれほど盛り上がっていたキアヌ・リーブス熱ですが、
 とうとう冷めてしまいました。
 彼、最近来日していたのですが、ワタシはチケットもなくて逢えない。
 溜息混じりに
 「ああ、彼は本当に遠い存在なのね。私とは国も違うし逢えることもない」
 と愚痴ってしまったら、オットが心から呆れて
 「お前……本気だったのか」
 と返事をしてきました。
 今まで私が「ああん、キアヌってばす・て・き!」
 と言っていたのはジョークだと思っていたようです。ぷん。
 でもダーリンがそこまで呆れてくれたおかげで夢から覚めたけどね!

 来週は、帰省するんでお店をお休みします。
 産後復帰してから初のお休み!!!!
 よってこの日記も1週間お休みします。
 また2週間後にお会いしましょう!



1996年8月03日(土曜日)


 うえーん、生まれて初めてものもらいになってしまいました!
 右目がかゆいようなむずむずしているような痛いような……。
 右目だけ真っ赤になっちゃって、まぶたも腫れているし
 涙目だし……。もうカッコ悪いです。すっごく。

 占い師(超能力者・霊能力者含む)にも職業病があって、
 腎臓と目はやられやすいというのが定説なんですね。
 どうしてだかわからないけれど……。

 目は、必ずといっていいほど片目だけがやられてしまうようです。
 霊能力者として一世を風靡したG/Iさんや
 手をかざして病気を治すT/Hさんも、片目が失明同然というほど
 視力が悪いという話を聞いたことがあります。

 かくいう私も、右目が0・6の左目1・2。
 完全なガチャ目でしかも両目とも激しい乱視なんですねー。
 だからこそ、妙なところとチャンネルを合わせやすく
 人様が見えないものを見てしまったりするのでしょう。

 それにしても、ものもらいが気持ちわるい〜。
 赤ちゃんがいるので移さないようにしなくっちゃ。
 
 今日も大繁盛してくれて、私はうれしい悲鳴……。
 ものもらいな目で鑑定させていただきました!
 眼帯していたら当たるものも当たらない気がしたもんで……。
 
 こんな日は珍しいんだけど、
 初めてのご来店の人がほとんどでした!
 それも、静岡や佐渡島など、ずいぶん遠くからいらしていて……。
 やっぱり世の中、夏休みなんですね!
 
 こんなおメメじゃプールにも行けやしない〜。
 早く治そう、ものもらい!
 
 お客さんも胃腸や寝苦しさを訴える手相をしている人ばかり。
 なんともぐったりだるそうにしていました。
 かくいう私も、冷たいものの飲み過ぎでどこかだるだる〜。
 みなさまも夏ばてには御用心くださいね!


1996年7月27日(土曜日)


 暑いですね!
 本来ならなるたけ北海道で夏休みを過ごしている暑さに弱いわたくしですが
 赤ちゃん連れでは今年はそうもいきません。東京砂漠にいるわけで(笑)。

 ところでトップページでも宣伝させていただいておりますが、
 8月8日発売のHanako(マガジンハウスの雑誌)にて
 結婚線特集をお手伝いさせていただきました。
 なんと!!!! 122個もの結婚線の解説をしておりますので、
 アナタの結婚線に近いものもきっとある!?
 ぜひぜひ、ご覧になってくださいませ!

 今回のお店は途中で休憩が入ったので、キデイランドでムスコの
 おもちゃを買いにふらふらとでかけた。
 うーん。あるある!
 あまりにもおもちゃがありすぎて全部ほしい!
 迷いに迷った末、哺乳便の持ち手だけ買って(笑)帰る……。

 お客さんは続く時は続く。今日も似たような職業の数珠つなぎ。
 笑ってしまうほど……。
 それぞれのお客さんは全く面識がないのに、
 なぜか看護婦さんが続いてやってきたり、主婦が続いたりする。
 偶然って、面白い!

 バイトのお富さんと帰り道が一緒だったので、話ついでに彼女の
 手相を見せてもらう。引っ越したばかりというが、部屋が薄暗いイメージ。
 「日当り悪いんじゃないの? それに窓も小さいよね」
 と告げるとその通り。午前中しか日光が当たらないし、窓も小型のものしか
 ないそうだ。
 「ど、どうして手相でそんなことがわかるの?」
 と彼女は驚き顔。
 私だって不思議なんだけど、うまく説明できないが、わかってしまうのだ。
 本当に、どうしてわかるんだろう?
 いつか必ずこの謎を説き明かしてみたい。

 ケンキューシャであるオットは、
 「君は何かを読み取っているんだ、とは思う」
 とか言ってくれてたけど、やはり証明しないことには
 誰も即座にうなづいてなんかもらえないだろうなあ。

 

1996年7月20日(土曜日)


 やっとこ夏休みの日取りを決めたぞぅ!
 みなさま! 8月17日(土曜日)はお休みさせていただきますので
 よろしくお願いいたします。
 といっても何をするわけもなく、私の実家でアカンボとパパりんと
 寝て暮らすだけではないかと思いますが。
 
 20日は、台風が近づいているせいか、
 少し曇り空。だけどお店は賑わっている……。
 「この夏、何かいいこと起こらないカナ」と
 夏が近づくとそわそわする人がいるからかな。

 人間のそわそわ(発情期みたいなもの?)は、
 4つ、季節ごとにあると思う。

 春に「ああ、ぽかぽか温かい。恋をしなきゃ!」と思う人。
  これは、平均的な人だと思う。
 夏に「太陽がギラギラ暑いぜ! 恋をしたいぜ!」と思う人。
  これもまあ、健康的でいいなあと思う。
 しかし秋に「人恋しいなあ。恋をしたいなあ」と思うのは、
  甘えん坊さんかなあ?
 それと冬(お正月)に「今年こそ恋をしたい!」と思う人は、
  いやー気合いが入ってますなぁ、と占いする方も思います。

 私? 私は実は秋型です……。
 淋しい時ほどそばにいてほしいものなのよ☆

 最近の質問で困ったものといえば……。
「猫が下痢してるんですが、治るでしょうか」
 かなあ(笑)。いや、お客さんは本気なんですけどね。

 「困ったなあ、それはわからない」とお返事しましたけどね。
 占い師だと何でもわかってしまう、と誤解する方がいるので
 焦ってしまいますね。特に私のような透視型は
 「アクアさんには何もかもわかっているのね!」とえらく
 おそれおののいていらっしゃる方もいます。
 しかし私も見えない時は何も見えません!
 
 この間も「この恋は別れた方がいいでしょうか」と相談された時
 (うーん、別れたってどうせヨリが戻りそうだし、かといって
 続けてても喧嘩ばかりだろうし、どう言ったらいいだろう……)と
 迷っていたら「ダメならダメとはっきり言ってください!」
 とせっぱ詰まった声で言われてしまいました。スイマセン。

 他の占い師さんのことはわかりませんが、
 私だって人間。当たらない時は当たらない、と最近開き直っています。
 (無責任……??)
 オンナだしホルモンの働きでお腹が痛い時だってあるし(笑)。
 風邪の時もあれば頭痛してる時もある。
 いつだって全開ではないのですし、誰にだってすべて見えるわけじゃない。
 だから、とりあえずは「当たるかどうかやってみよ」って軽く考えて
 いらしてほしいデス。でもそれには鑑定料の4千円は高すぎるかな。

 とはいえ、開き直ったら逆に当たるようになりました。
 ときどき自分で「すごいなー」と自画自賛してしまいます(笑)。

 ある人に「あら、留学してたんですね」と言うと、驚いたように
 「はい、つい3日前に帰ってきたばかりです」と返事がきました。
 こういうの、どーしてわかるのか、自分でもわかりません。
 いえ、彼女が外国訛があったワケじゃない、と思いますよ(笑)。

 ところでお客さん(同い年くらい)に
 「アクアさんは平日何をしてるんですか」
 と聞かれました。
 「子育てしてますよ。占いは土曜日だけやってるんですよ」
 と答えると
 「え!! 生活はやっていけてるんですか」
 と驚かれてしまいました。あのぅ、ダンナが稼いできてくれてるんですよぅ(笑)。


1996年7月13日(土曜日)


 暑い〜。
 原宿の町はすっかり真夏……。
 サングラス姿の人が多い。
 そんな中、外国人のタキシードの男性と、ウェディング姿の日本人女性が
 スッと通りすぎる。近所の教会で式を挙げたのかしら。
 なんだかカッコいい。

 カッコいいといえば、キアヌリーブスに最近夢中。
 映画「ハートブルー」とか最高でした。
 ダンナをさしおいて彼のことばっかり考えている。
 どういう偶然か、彼がもうすぐ来日する。
 ああ、生身の彼を見てみたい!!!!!!
 でもチケットは完売なんですって。すごい悲しい〜!
 でも今頃キアヌに夢中になるのって遅いみたい。
 すでにファンは山のようにいるのね。なんだか残念。

 お店は今日も盛況。
 ときどき、時間を忘れて話し込むため、
 20分の鑑定が伸びてしまう時がある。
 店長に「追加料金を請求しなよ」と言われるが
 それはなんとなく気持ちが許さない。
 どうせ私のたわごとで伸びた部分もあるんだし……。
 でもこれはビジネスだし……。
 このへんが難しいところなのだった。
 まあ、ちゃんと時間をタイマーで測らないこっちが悪い。
 20分って意外と短いから。
 あれもこれも聞いているとあっという間に終わっちゃう。
 ううむ、やはりキッチンタイマーを導入するべきか……。

 占いで鑑定できるのって20分だったら2件がせいぜい。
 大抵のお客さんは「恋愛」と「仕事」で終わる。
 多くの悩みはソレだもの。
 

 ああ〜、キアヌリーブスに会いたい。
 暑さのせいかバーチャル不倫しているアクアでした。

 ニューエイジセンターでは「3D波の音CD」というのを発売していた。
 それは、何? 気になっていたが忙しくてチェックできなくてザンネン。



1996年7月6日(土曜日)


 今日は何と6人お客さんを連れてきてくれた常連さんがいて
 もう大忙し! 3〜4人でいらっしゃるお客さんは多いけど
 6人も連れてきていただけるともう感謝感謝。
 ニューエイジセンターは1Fがパワーストーン屋なので
 300円から水晶やラピスラズリもあり、お客さん達は
 皆でワイワイと石を買ってお帰りになった。
 まったくもって大感謝でありました!

 赤ちゃんができると、不倫ネタの相談には思わず身が入ってしまう。
 「相手の方に妻も子どももいて……」という悩み、不倫すると必ず
 あるわけだけど、今までは平気だった。
 でも、子持ちになると「子どもはどうなっちゃうのかな」と
 少し心配してしまう……。

 が、別に私だっていつ何が起こるか、つまり
 いつどんなステキな男性に会うかわからない。
 (今んとこダーリン以上の人などありえないとは思う……が
 ダーリンが最近スポーツ刈りっぽくするはずが、なぜか
 角刈りになっていてとても怖いのである(笑))
 
 不倫するなとは言わないし、言えない。
 だけど、ものすごくストレスやリスクがある恋なので、
 覚悟して不倫してほしい……。
 子どものこともちゃんと幸せにしてほしいな。
 なんて思ってしまう“AQUA”ママなのでした。
 

1996年6月29日(土曜日)


 店に行ったら予約が爆発していた。
 今日が満員なのはもちろん、来週もほぼ満員。
 再来週もすでに予約が入っていて、
 「何があったんだ!?」と一瞬驚いたら
 よく考えてみるとダイレクトメールが到着したからなのだろう。

 昨年の7月から10月まで厳しいツワリで休み、
 さらに2月から4月まで産休してしまい、
 お客さんに大迷惑をかけたわけで……。

 その上、5月からは水曜日から土曜日に営業時間を変更してしまい
 そのお知らせをやっとご連絡したわけで……。

 でもそれでも私を見捨てないでいてくれたお客さんが大勢いる
 なんて、幸せ!!!!

 フルタイムで働いたので体調が心配だったけど
 別に産後の疲れもなく、逆に楽しんで手相を見れた。
 調子もかなりいいッ!

 占いをしていると「ホントに色々な人生が多いなあ」と思う。
 苦しさから抜け出す解決の方法を模索している人、
 片思いの彼をあきらめるための後押しを求めている人、
 それから何かいいことないかな、と思っている人……。
 私はお客さんが何を求めているのか、それをちょっと考えつつ、
 もっとも知りたがっている方面の答えをしゃべるようにはしているが
 果たして、効果があるのだろうか……。

 今日は常連のT嬢がやってきた。
 今日でもう10回以上は来ているはず。
 こういう常連のお客さんも何人かいる。
 私が手相のカルテを保存しているため、自分の運勢がどう変わったか、
 定期的にチェックにくるのだ。
 もう、彼女の悩みはほとんど知りつくしていると言ってもいい。
 「あれからあのこと、どうなった?」
 お友達気分で色々お話が弾む。
 
 帰り道「センセイ!」と声をかけられる。
 振り向くと店の2Fのアクセサリーショップにいるバイトの女性。
 いつも挨拶くらいしか交わさないのだが、話を聞くと
 彼女はマレーシア生まれのシンガポール育ち。異国の方だった。
 前から気になっていたのでシンガポールの煙草ポイ捨て事情を聞く。
 「ケースバイケースだけど、煙草捨てるとお巡りさんが飛んできて
 だいたい5000円くらい罰金だね」
 と答えてくれた。原宿は若い女の子が平気で歩き煙草してポイ捨て
 している、とすごく憤慨していた。
 
 日本にも早く罰金条例ができるといいのに〜!
 子どもができると、街で煙草振り回して歩いている人の姿が
 危なっかしくてしかたない。
 ベビーカーの子どもに触ったらどうするつもりだぃ!

 自分の住む駅に降りると、改札に見慣れた顔の赤ちゃんを抱いた
 見慣れた男(キアヌリーブスを少し崩した顔(ほめすぎ?)の
 姿が目に入った。
 「どうしたのぉ!」
 「いや、たまにはね」
 ベリベリうれしいッ! 3人で仲良くコンビニに入ってウチワを買う。

 もう夏だ。抱っこすると赤ちゃんと2人ですぐ汗をかいてしまう。


1996年6月22日(土曜日)

 風邪をひいていてホームページの更新が先週できなかった。
 (もしかして楽しみにしていたかたがいたらゴメンナサイ……)
 やっと! やっと営業日が土曜日になりました、というDMを
 ポストにだした。夫と共に黙々とラベルと切手を貼って
 数百通を投函。半分寝ぼけていたのでラベルと切手が曲がって
 到着する人もいるかと思いますが大目に見てあげてくださいまし。
 名刺にもDMにもホームページのアドレスを入れた。
 これでまた見てくれる方がふえるといいな。
 どんよりとしている梅雨空。
 荒川静さんの整体ヒーリングは体の不調を訴えるお客さんで
 混雑していたが私はさっぱり。風邪ひいているんで
 早々にひきあげてしまった。
 帰り道ラフォーレ地下のHMVにて華原朋美のLOVE BLACEを
 買ってしまった。彼女は最近プラスのパワーをふりまいている。
 歌の素人っぽさをカバーしてあまりある幸運の輝き……
 なんだかそれがうらやましくて久々にCDを買ったのでした。
 気候が変わりやすいのでみなさまもお体お大事にしてくださいね!!!!

1996年6月15日(土曜日)

 立て続けに美女5人の予約で、今日は華やかだった。
 私はなぜか……本当になぜか30歳前後の女性のお客が多い。
 私の年齢が25だから、実は年下のクセに偉そうなことを
 のたまっているということになる。
 
 いつの世も女性の悩みは「結婚&恋愛」であるが、
 最近は「仕事」も絶対的に悩みのひとつである。
 女性の生活の大きな部分を仕事が占めているわけで……。
 
 でも面白いことに、バブルが弾けたばかりの頃は
 「金運」を聞いてきた人がものすごく多かったんだけど
 (それも「一生食べていけますか?」みたいな感じで
 不況に怯えていたというか。バブルの頃は逆にカードを
 使いすぎて悩んでいた人が多かった)今じゃ金運は
 思い出したかのように「あ、そうだ金運は?」という
 感じである。
 
 逆に増えてきたのは、家族関係の悩み。
 ビートたけし様も以前言及していたように
 「バブル弾けると残業も減るし外で金も使えない。
 すると家の中にいる時間が増えるってぇわけだ」
 ということなのだろう。
 家族と密着する時間が増えてきて、今まで余り
 接触がなかった親子関係がくすぶってきたりする。
 
 私はそもそも親子関係というのが好きではない。
 トーキョーに単身上京して早や7年目。
 いつのまにか家族が増えて夫と子どもと3人で
 暮らしているけれど、これも偶然の巡り合わせみたい
 なもの。だと思っている。
 しつこく子どもに追いすがる母親にはゼッタイなりたくないし
 息子の世話にならないように老後の計画も立てたいな。
 息子や息子の奥さん(嫁ってこと)の人生を狂わせたくない。
 
 ……だから、「親の面倒を私はみたほうがいいかしら」なんて
 相談をしてくるお客さんには本当に尊敬しちゃう。
 
 息子は3月生まれなので、誕生石はサンゴ。
 店の1Fがストーンショップだから買って行こうかと思ったら
 なんと2500円もした。水晶が今や300円の時代にこれは
 高い。ホント、子どもができるとお金がかかる(笑)。

1996年6月8日(土曜日)


 梅雨空が重く垂れこめてくると、実は占い師の稼ぎ時が
 やってきたりするわけで……。
 梅雨時にはやはり、色々と悩み多くなる方がいらっしゃる。

 ところで最近やっと名刺もDMの印刷もできあがった。
 今週中には発送できるといいな☆
 パープルの色紙に印刷したかったけど気に入ったのがなくて
 結局水色にしてしまった。←ハガキ。名刺はグリーン。

 グリーン、といえば、占いの新しい衣装もグリーンなのだ!
 かわゆいノースリーブの夏らしいワンピース。
 ニューエイジセンターは暑いので、ノースリーブでもへいちゃら。

 今日はカゼ気味だった。そうしたらニューエイジセンターの
 3Fのボス・大瀬さんに「銀河水」を勧められた。
 1・5リットル1200円、と超お高い水。 
 なんでもくみ取るのにとても手間暇をかけているそうな。
 奇跡の水と言われていて難病治療にも効果があるとか?
 ルルドの泉みたい。1本試しに買ってはみたものの、
 水にこんなにお金をかけられない……。今日はトクベツ。

 今日は新しい占い師・サラさんがいらしていた。
 これから毎週土曜日に占いをするそうだ。
 彼女もノースリーブで元気いっぱいだった。
 
 今日はメビウス、というテレホン占いやねるとん事業をやっている
 会社の小林さんがふらっと寄ってくれたのだが、あえなく終業間際。
 ちょっと約束があったワタシはそそくさと「お先に失礼」してしまった。 
 彼はホロスコープ占い師。いつも98ノートを持ち歩いていて、たちどころに
 画面にホロスコープを表示してくれる。

 ワタシの息子のホロスコープをチラットと見て
 「女にモテそうだな」だって。フクザツ……。
 

1996年6月1日(土曜日)


 今日は取材があったため、営業時間の1時間前にお店へ。
 日経WOMAN(7月7日発売)のSさんとカメラマンさんが待っていた。
 モノクロページかと思ってテキトーにお化粧して行ったら、
 なんとカラーページだった! あまり自分の顔がスキじゃない私は
 「皆さんの目の毒になりませんように……」と祈るばかりである。
 
 取材のSさんはとても理知的で眼鏡が似合う綺麗なお方。
 ご結婚したばかりということで、とても輝いていた。
 お店を気に入ってくださり、オーラ写真を撮って帰って行った。
 店では今、オーラ写真が流行っている。自分のオーラが映るとかで
 ハマる人は毎日でも来て撮っていく。日によってオーラも違うらしい。
 (私はまだなんとなく怖くて撮っていないんだけど……)
 
 今日は、またまたミョーなことを当ててしまった。 
 「あなたのお母さんは足首が悪くないですか?」なんて言ってしまう。
 するとお客さんのほうも「実は母は子どものころから足首を悪くしていて」
 と答える。こういう『自分でもよくわからないけどわかるコト』というのが
 すごく不思議……。

 私はアクセサリーから出ている得体のしれないモノ(気、みたいなもの?)
 を感じる時がある。今日もお客さんの金のネックレスが気になってしょうがない。
 「それ、誰か疲れている人とかイヤな人とかからもらってません?」と聞くと
 「実は、お姑さんから……」とのお答え……。金属のものって特に人からもらった
 時にそれをくださった人との関係が強く染み込んでしまう(ようだ)。
 気が進まないものを付けていると、やっぱりそれはあまり精神衛生上よくない
 と、私は思う。

 さらに……。
 今日は久しぶりにお客さんを泣かせてしまった。
 辛い恋でボロボロに傷つきながらも、尚、その男性を信じているけなげな手相。
 一目見て、「よくここまで耐えたなあっていう感じの相ですね」と言ってしまった。
 そうしたら彼女の目からポロポロと涙が……。
 一途な恋は、喜びも大きいけど、悲しみも大きい。
 最近子持ちになってしまったせいか、落ちついてしまったのか、
 私自身は激しい恋を求めていないんだけど……。
 でもそこまで人を好きになれるってすごい、と思う。

 どうか幸せになってほしい。
 いつもいつも、お客さん達にはそう思って接している。

 今日「こんにちは」と店で声をかけられた。
 時々街でも声をかけられるけど、いつものことで、思い出せない。
 私は、顔より手相を見ているもんで……。
 今日もそのお客さんに「ああ、手にホクロのある人ね」と、まず手相を
 思い出した。たった2週間前に見たばかりのお客さんなのに、申しわけない。
 自分の記憶力のなさが虚しいけど、そうそうお客さん全員、覚えていられないのが
 現状だったりするわけで……。

 家での最近の楽しみは、入ったばかりの有線放送でリクエストすること。
 今日はSMAPの「裸の王様」と「まったくもう」をリクエスト(笑)。
 聞いてると顔がほころんできて、しあわせ……☆
 やっぱりジャニ系は、結婚してもやめられない。
 
 
 

1996年5月25日(土曜日)


 ぼちぼちとお客さんが増えだしていて、順調に復帰している気がする。
 お店には怪しいCDがたくさん置いてあるのだが、今日はどうしてか
 月のCDばかり聞きたくなる。満月の夜に海の音だけを録音したCDが
 心地良い。お店のホロスコープ占い師・辻丸さん曰く、「月は癒す力が
 あるから、産後の体の回復を無意識に求めているんだろう」とのこと。
 そう、お産って意外と体力を消耗させる。いまだに竹下通りを往復する
 だけで疲れてしまう。表参道の絵本屋・クレヨンハウスに行きたいけど
 そんなの夢のまた夢という感じだ……。リハビリしなくては!
 
 今日は愛知県から「私の占いをするためだけに」上京してきたお客さんが
 いた。なんだか恐れ多いけど。でも、カンゲキである。
 今回も満足して「来てよかった」と言ってお帰りになった。そう言って
 いただけるのが、本当に一番うれしい。4000円という安くはない値段
 なのに、何度も足を運んでくれるお客さんには、何と感謝したらいいか……。

 実は、自宅には有線放送を引いた。
 440CHもあるんだけど、使っているチャンネルは偏ってくる。
 ヒーリングミュージック・ニューエイジミュージック(職業病か?)
 海の音、心労緩和、琉球音楽……。
 海の音を聞きながら最近は眠っている。蒸し暑い時期だから、
 ザザーンという音が、とても爽やかだ。

 

1996年5月18日(土曜日)


 復帰から2度目のニューエイジセンター。
 実はまだお客様達に「土曜日に営業時間が変わりました」と
 DMを出していない。さらには名刺も刷っていない。
 ああ、そろそろ印刷を頼まなくては。
 
 赤ちゃんがいるから遠出がなかなかできなくて、ついつい
 いつもの印刷屋さんにいきそびれている。隣の駅なのにね。
  
  お店にはニューエイジ系のCDが増えていた。
 「願望を叶えるCD」があった……。すごい。ほんとだろうか!?

 今日もそれなりに調子は良かった。
 どういうわけか、空腹の時の方が、占いは当たる。
 お腹がいっぱいになると眠くなっちゃって集中力が落ちるのかな。
 
 女の子のお客さんにはイチオ−気を使う。
 だって「彼氏いないでしょ」とか「昔の男をひきずってるね」とか
 結構傷ついてしまうかもしれないから……。こういうことをはっきり
 言うのは男のお客さんのほうが気が楽だったりするのよね。
 だけど今日も女子大生のお客さんに「彼氏いないでしょ」とずばずば
 言ってしまった。こういうことを言う時は外れているととても困る。
 が、ほとんど外さないからまあ、いいけど……。今日も当たってたし。

 恋人の有無って決して外見じゃわからない。
 女子アナみたいに綺麗な人でも、生まれてから1度も彼氏がいない人も
 いる。だけど、てのひらにはそれが出ている。なんだか不思議……。

 今日は夜の新幹線でオットが出張だったので、慌てて帰る。
 日曜日には、DMと名刺のデザインを考えよう。

 

1996年5月11日(土曜日)

 1月以来、久々のお仕事復活である!
 無事に赤ちゃんも産まれたし、仕事場のお仲間もにこやかに迎えてくれたし、
 私はなかなかの幸せモノである。
 今日から、営業日も水曜日を土曜日に変更。
 これもすべて赤ちゃんがいるためで、サラリーマンの夫が土曜日は、子供を
 みてくれている。(thankful darling……)
 
 同じ時間帯にいらっしゃる占い師さんは、以前と同じく荒川静さん、
 そして1月から営業を始めたマリー・ベルナデッタさん。
 静さん(ヒーリング整体師)には、出産7日前に分娩促進法を施して
 いただいた。おかげで産婦人科医もびっくりの安産だった。
 静さんも、再会を喜んでくれた。

 マリーさんは日仏伊英の4カ国後を操る国際派タロット占い師。
 とてもスリムで美人で賢くて、カッコいい……。初めてお逢いしたのに
 気さくに語ってくれて感激しちゃった……。
 
 心配だったのは、私の“能力の復活”であった。
 人生の転機に能力を失う人は少なくない。
 あの宣母愛子さんも子供が産まれたら途端に能力が消え、
 子供が巣立った途端に復活したとも聞く。
 子供に自分の“気”をそそぎ込んでしまうためかもしれない。
 私も人並みに子供が可愛いから、能力が失われていて、
 もはや何も見えなくなっているかもしれない、と実は少し不安を
 抱きながらの復帰だった。
 
 リハビリ、と称してレジのバイトを始めたばかりのT嬢の手相を見る。
 「妹いるんでしょ」突然こんなセリフが口をつく。
 T嬢(なんかこう書くと田中康夫みたいね)、驚いたのか、しばらく
 沈黙した後「……はい……」。
 恋愛運をみてくれ、と言われたのに、いきなり彼女の妹のことが浮かぶ。
 自分でもどうしてかわからないけど、勝手に妹の話題を出してしまう。
 彼女の妹さんが、彼女に対して何かを訴えている証拠である。
 (何を訴えているかは、ここでは書けませんが……)
 これよこれ!
 とりあえず、私は安心した。
 こういう風な占い方こそ、私の「らしさ」である。
 よかった!!! 調子はいいみたいだ。

 その後のお客さんについても
 「息子さんは最近バイクに乗り始めたの?」とか
 「異動通知が出た? でもまだ当分動けないんでしょ。形式だけでしょ」とか。
 「犬を飼っている一回り上の男性との結婚の予感がない?」とか。

 実際、全て当たり、であった。
 もちろん、その人の現状を当てているだけでは占い師ではない。
 「その後、どうなるか」が知りたくて皆店にくるのだろう。
 だけど、現状をズバリと当てると、まず私を信頼してくれる。
 そうするとお客さんも心を開いてくれる。
 すると、手相もとても読みやすくなる……。
 
 そういう意味では今日は好調だった。
 自分でもいまだになぜこういうものが「見えてしまう」のか
 わからない。だけど、見えているかぎり、多くの人の触媒でありたい。
 そう思いながら夜の竹下通りを歩いた。店頭に出されていたスヌーピーの
 Tシャツを、留守番しているオットのために、3枚買って帰った。

 あっという間に夏が来る。
 新しい占いの衣装を買いたいな。
 


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