BACK


ホームページ作成ツール(HTMLの作り方)の巻



そも工房庵主敬白


HTMLの作り方には、大きく分けて次の4つの方法がある。

(1) メモ帳やワードパッドその他の簡易エディター類(EmEditor等)を用いて、HTMLタグをそのまま書いていく方法。
(2) HTML専用エディター(HmEditor等)を用いて、主要タグを挿入していく方法。
(3) ホームページ簡易作成ソフト(hotall等)を用いて作る方法。
(4) ワープロ(Word2000等)を用いて作ってからHTMLで保存する方法。

   最も作りやすいのは(4)だが、作成されたHTMLファイルが非常に大きくなり、ワープロ特有の字体等を使用することもあり、対外的なホームページにはお勧めできない。また、一旦作ってしまうとタグが多すぎHTMLによる細かい修正が非常に困難になる。
  (3)はソフトにより使い方がまちまちで、JAVAやスタイルシートへの対応にそれぞれ特徴(クセ)があり選択が難しい。また、読み込んだHPを勝手に書き換えてしまうことがある。ただ、テーブル(表)を作るのは簡単なので、必要に応じて利用するのがいいだろう。
  (2)が一番のお勧めである。タグを全部覚える必要もないし、細かい修正も可能なので普段はフリーソフトのHmEditor、AZUKI等を利用して作っていけばよい。またHTMLタグがそのまま見える形で挿入されるので、HTMLの基本機能を学習していく練習にもなり、将来的な応用利用も可能となる。
  (1)はHTMLタグをいちいち書き込む必要があるが、簡単な修正や追加なら一番手軽である。タグを全部覚えていてタッチタイプで打ち込む方が早いという人は、もちろんこれで十分だ。

私の場合は、(1)の簡易エディターで文章を作って、後で(2)でタグを入れ見え方を加工する。また、HPの形式はパターン化してくるので、なるべくテーマごとに違った様式を採用するように工夫しているが類型化してしまうようだ。そこで、同じようなテーマなら似た自分のHPをコピーして(1)で中身を変えるだけの場合も多い。

実際(3)の、ホームページ簡易作成ソフトをいろいろ使ってみたが、がっかりした。JAVAやスタイルシートの進化に対応するため、使い方があまりにも複雑になり、ロゴ作成ソフトなどのオマケを詰め込み、分かりづらいものになっている。
ホームページを作るための総合ソフトになっているのだ。だから、中途半端なフォトレタッチ機能やFTP機能なども際限なく組み込まれ巨大化していく。 (4)のワープロソフトが辿った道と同じことが起こりつつある。
一つに慣れてしまえば良いが応用が効かなくなる。私は以前、ある特殊なフォトレタッチソフトを相当使い込んだのだが、その会社がつぶれてしまい困ったことがある。最近の新しいOSには対応していないので、また新しいフォトレタッチソフトを勉強しなければならない。

将来はXMLも進化して、(3)のソフトと(4)のワープロとの融合も考えられるが、果たしてそれは良いことだろうか?(文章の中身部分とプレゼンテーション部分を切り離して考えるXMLの指向は正しいとは思うが。)

私は、MS−IME等の辞書は使うが、文章自体はワープロソフトを使わず、フリーの簡易エディターで書いてしまう。切り張りとアンドゥ機能さえあれば、あとは単純で反応が早いのが一番だからだ。
その昔、思考支援ツール的なワープロも考えられたが成功しなかった。やはり人間の思考は、単純な論理構造構成とは違ったあり方で出来上がっていくのだろう。
様式は用意できても中身は作れないというのが今の状況だ。これは現在のコンピュータの未熟さを示しているだけなのか、それとも機械と人間の思考の間に横たわる深い溝を現しているのか? AIの遅々たる歩みも期待外れの感もある。

この閉塞状況を打ち破るには、何かもう少し大きなジャンプが必要な気がする。

2001.1.1