〜雑談・よもやま話のスケッチブックです〜
今年は、パソコンを買おうと思っている。
ひとつは、6年間愛用してきたわが「コペルニクス号」が、さすがに限界をむかえたからである。
本体基本部分はNEC製、増設部分はIOデータ機器製、モニターはソニー製、MOはメルコ製、スキャナーは富士通製、プリンターはエプソン製というハードに、Windows95を搭載したこの半自家製パソコンには非常に愛着がある。
インターネットの本格化と時期を同じくしたこともあって、よく活躍してくれた。
ホームユースとしてこれほど使い込んだ趣味用品いや電化製品は、かつてなかったように思う。
メモリー等を増設し、不要なソフトウェアをぎりぎり削り、パッチをあて、次々現れる新製品の誘惑をしりぞけ頑張ってきたが、ここにきて不具合が多くなり、一部どうしても動かないソフトウェアがでてきた。
しかしハイブリッドマシーン「コペルニクス号」は壊れたわけではない。今後も、ホームページ作成などの作業や、プリンター等の健在の周辺機器を活用するためにも、最後まで活用させていただこう。
ただ、仕事で使っているWindows2000機との連携上どうしても新しいマシンが必要になってきた。
「コペルニクス号」の巨体を継続使用する以上、場所的にも今度はノートパソコンということになるが、いったい何を買えばいいのだろうか。
そこで、2002年明けの今、ノートパソコンの市場はどうなっているか見てみよう。
ここ数年来、パソコン全体の売上が頭打ちになっており、特に場所をとるデスクトップ型が売れ行きが鈍く、すでにノートパソコンが主流なのだそうである。
2002年1月現在、ノートパソコンの主流ヴォリュームゾーンは、CPUがペンティアムVの850MHz、メモリーが250メガバイト、ハードディスクが30ギガバイト、DVDが読めるコンポドライブ搭載、画面が15インチXGA表示、そしてソフトウェアではOSがWindowsXPでアプリケーションにOfficeXPというのが標準である。
これは、私が仕事で使っているシステムのサーバーとほぼ同じスペックである。それが今や個人のノートパソコンの性能となっているのだ。
そのあたりが、そろそろ買おうかなと思ったひとつの理由でもある。
また、CPUの発展もさることながら、何よりOSが16ビットの呪縛から逃れてNT系に統合されたのが大きい。
私はWindows98やmeにあまり魅力を感じなかった。3.1時代から引きずっている不安定なOSという指摘はあたっている。少しずつ改良され来てはいるものの、新しい機能を追加する分、また常にフリーズの危険性を感じさせるOSであった。
XPに至って、安定性が大きく増し、ようやく安心して使えるものとなった。
もうひとつ、ノート型パソコンが、TFT液晶画面で15型が主流になったのは嬉しい。
小さな画面で小さな字を読む苦労は、眼精疲労と視力低下をもたらす。
今やノートが一昔前のCRTの大きさまでになったのである。少しでも眼が楽になるのは良いことに違いない。
IEEE1394端子がついているのも必須だ。高速デバイスの標準搭載が待たれていたところだからである。
そして、DVDが読めること。書き込みについては、規格統一がまだなので様子を見るしかないが、記憶媒体としてDVDが読めることが今後のパソコンの条件だろう。
ところで、デジカメの記憶媒体は乱立気味で、勝負は決着しておらず、統一されるまでは、まだ相当の紆余曲折がありそうで、待っている時間はない。
だから自分の持っているデジカメの記憶媒体がベータのように消える可能性もある。
それはともかく、そのデジカメの記憶媒体を直接差し込めるスロットがあると何かと便利である。手軽に整理しやすいことが長く使うコツである。そのへんも選ぶ基準のひとつとなる。
プリンターの進化もスゴイ。
まさに写真画質で、機械の値段も安いが、インクが高い。メーカーはインク代で儲けているのだろうが、もう少しなんとかならないものか。
プリントだけを考えれば街の激安DPEショップのほうが安い。
今のところ、デジタル情報の長所である機能性と保存性を優先し、バチバチ撮ってから映像を画面でチェックし、気に入ったものだけをプリントするしかない。
とにかく、パソコンや周辺機器の発展はきりがない。陳腐化するのが非常に早い、やっかいな代物である。新製品を追いかけ続けるほど泥沼にはまる危険性がある。
結局どこかで決断して、自分の本当に必要なことは何かを考えて、買い換えるしかないのだ。
とは言っても、2年ごとに買い替えるほど安い買い物ではない。5〜6年に一度というのが妥当なところだ。
そのあたりをメーカーも考えないとIT不況は克服できないだろう。誰もがブロードバンドを必要としているわけではない。いつまでも、インテル―マイクロソフト連合の限りないバーションアップの罠にはまり続けるのは考えものだ。インターネットという起爆剤はもう一巡した。これからは、スピードアップ競争ではなく、より使いやすく個性的で信頼性の高い製品こそが大切なのではなかろうか。
まあ、私の場合、待ちに待ったWindowsXPが登場し、スペックとしてはもう十分すぎる時代が来たようなので、あとは値段と相談してゆっくり決めることにしよう。
まあ、へそ曲がりの私の気分としては、誰でもが使っている製品は嫌なのだが・・・・